HARDCORE DIARY

Archive for December 2005

29 December

2005年度俺ゲームアワード（後編）

なんかこの寒空の下、外をかれこれ３時間近く
拍子木持ったオッサンが「火の用心」言うて回ってるんだが…
自治会のする事とはいえ、３時間延々は異様な気もする。
メシ時もすぎて、もう寝ようという家もあるだろうに…。
余程ヒマなんだろうか。家に居場所がないのだろうか。

さて、そんなオジサマ達の心配はともかくとして、
今回は前回の続きで「俺ゲームアワード」の後編です。
後編は皆様お待ちかね、

絶対に人に薦められない迷作

をご紹介致します。
いや、なんていうか…クソゲーというよりも、
あまりに個性的すぎてどうしようもないというか…
まぁでもクソゲーとして片付けるにはあまりにも惜しい味というか。

ぶっちゃけ世間一般ではクソゲー扱いでいいと思いますが。

そんな訳で、裏アワードとして３本をご紹介。
お年玉を貰って貰って仕方がないぜ！というチルドレンや、
年末ジャンボ当てちまって使い道に困ってるぜ、という成金の皆様には
是非購入して頂き、日本の景気回復に貢献して頂きたい所存です。
それでは、今年のバカゲー３本はこれだ！

☆高速機動隊（ＰＳ２）

もうダントツで今年度最大のバカゲーとして賛辞したい、究極の代物です。
こんな逸材は向こう何年も出ないんじゃないでしょうか。
まさにＰＳ２末期が産んだ、奇跡の作品です。
敵よりも味方の動向に注意しないと即刻射殺される嫉妬の情念、
「法の裁きを受けろ！」に代表される支離滅裂なキャラの言動、
全体を通して見事なまでに統一されたＢ級臭さ…
そのくせ実物の車まで作ってしまい、本格的なプロモーション、
あまりの強烈さに数々のゲームサイトで取り上げられる始末。
かくいう私も思わず３回もかけてこの雑記で紹介してしまった事も。

それでもゲームとして、最後までキッチリクリアさせてくれるのが
逆に侮れないというか、なんというか…ある意味凄い所です。
いやぁ…最高です。満腹です。
皆さんも怖いもの見たさで一度は体験しておいて頂きたい！
ま、体験しない方がいいという話もなきにしもあらず。

☆ＴＨＥ　カンフー（ＰＳ２）

「痛快さを極めたゴキゲンなアクション満載！」
「ＡＬＬ広東語、日本語字幕付き！」
「実在のカンフーの使い手からモーションキャプチャー！」
「薪割り、卵キャッチ等の１０種のミニゲーム！」

…などなど、概要だけ聞いてると底抜けに面白そうな
シンプル２０００のアクションゲーム、ＴＨＥカンフー。
いや、面白いんですよ？別の意味で。
正直２０００円で腹よじれる程笑いましたよ？
今年プレイしたゲームの中で一番笑ったのはこのゲームです。
涙出るほど腹がよじれました。ヤバすぎです、コレ。
好事家を自認するゲーマー諸氏は、間違いなく抑えるべき作品。
何所をどう作ればこの時代にこんな凄いものが出来るのか、
言葉では言い表せない程に強烈なオーラを漂わせています。
もう何も語れません、２０００円を捨てる覚悟で挑戦しよう！

☆喧嘩番長（ＰＳ２）

嶋大輔演ずる番長が、近隣の高校をシめていくアクションゲーム。
目から発する「メンチビーム」で、相手にケンカの意思を伝え、
ドロップキックやジャイアントスイングで不良をシめろ！！
まぁそんなゲームなんですが…全体的に恐ろしくチープです。

でも１０万本売れたんだよね、コレ。

ある意味思ったのは、これを物凄くクオリティアップさせたのが
「龍が如く」なんじゃないかなぁ、なんて。
どうでもいいが龍が如くにもジャイアントスイングとかあったな…。
あれですか？アウトローには必須の技なんでしょうか？
新宿歌舞伎町とかではそこかしこでドロップキックが飛ぶんでしょうか。
何かしらの間違ったプロレス最強説がこの業界にはあるのかもしれません。

しかしながら番長。ところどころのバカセンスはイカしてます。
道路で正座して気合溜めてみたり、警官殴って持ち金没収されたり、
車にはねられて瀕死のダメージ負ったり…
恐ろしくユルい世界観なんですが、ちゃんと男らしいストーリー展開なのも
このゲームをどう評価していいのか解らなくなる所です。
ベスト版も出てるので、男にほれたい人は是非…

あ、でもこれ買うなら龍が如くの方が（略

次点☆バイトヘル２０００（ＰＳＰ）

あまりにもくだらなく、そして何故かやめられない、
意図的に作られたクソゲー作品集、それがバイトヘル！
意図的だけに、天然かつ奇跡的な出来栄えの上記３本とは
少々毛色が異なるのですが、やはり面白い。
面白いけど自信を持って人には薦められない（笑、
そんな珍妙な世界ですので次点、という事でこちらにエントリー。
私は年末年始はこればっかやってそうです。
シューベルトの名曲「魔王」を初のゲーム化！とか
延々とボールペンのキャップをはめ続ける「ボールペン工場」とか
恐ろしく不可解なゲームがバイト扱いで大量に入っており、
全くもって意味がわからないので最高です。

ってな訳で、裏アワードとして３本＋１を挙げてみました。
正直、ダメなゲームでも値段分幸福な気分になれれば、
それだけで価値のある商品だ、とアタイは思う訳です。
脳髄に全く残らないゲームよりは、よっぽどいい作品かと。
それが企業としての売り上げに繋がってるかどうかはともかく。

しかし今年は豊作でした。
来年も数多くの名作、迷作に出会える事を期待しつつ、
本年度の俺ゲームアワードの発表を終えさせて頂きます。
ビバ、ゲーム！ビバ、バカゲー！！

23:48:38 | n-force | | TrackBacks

2005年度俺ゲームアワード（前編）

暖房の室外機がカンカラカンカラとやかましい為、
隣近所を考えると、夜中あんまり暖房をかける事もできず、
仕方が無いのでつけては切って、つけては切ってという
電気代に厳しい方法を取りながら、雑記を打ち込んでいるアタシです。
つか、普通に夜寝て日中活動する生活ならこんな悩みナイノニ！！

で、今、平井賢のベストアルバムなんか聞きながら
毛布被って底冷えする部屋で雑記を打ち込んでおりますが、
なんかもう天に召されるような雰囲気になるのは何故ですか？
ジャストタイミングで「大きな古時計」が流れてきました。
このままいくと時計ともお別れです。ゲフゥ。

さて、本日で年内発売のゲーム全てが流通したという事で、
毎年恒例の「俺ゲームアワード」２００５を選定しようかと。
まぁ毎年、その年にやったゲームの中で印象に残ったものを
オススメ！大丈夫？ファ●通の攻略本だよ！ってな感じで
皆様にお伝えして、ゲーム業界の発展に繋げていこうかと…
とかいう崇高な考えは全く無いのですが。

そうそう。私のゲームに対する価値観をここで明言しておきます。
私は、例え数分でも値段分の価値ある体験ができたなら、
その時点でお気に入り決定！だったりする訳です。
今までに無い体験、快感が味わえる、これが大事かと。
その上でそれが持続できるボリューム、ってのがあって
初めて傑作であり、ボリュームに意味が出るんじゃないかな、と
そんなことを思っている次第であります。

量が多けりゃいいってもんじゃねぇよ、と
昨今のボリューム大作主義に一言申しておきたい所存。

ま、大は小を兼ねるといいますし、多くて悪い事はないのかもしれんが
つまんない「作業」が延々続くのは楽しくないよな、と。

なんか色々思うところを噴出させてしまいましたが、
お話を元に戻すとですな、今年は本当に豊作でしたよ！！
という訳で今日は「これは是非一度ふれて欲しい！」という５本を
皆様に軽くレビュー付きでご紹介したいと思う次第です。
以下、順不同できらめく五ツ星！

☆押忍！闘え！応援団！（ニンテンドーＤＳ）

音楽と絵が織り成す感動を味わえる、今までに無い感動系音ゲー。
ニンテンドーＤＳの持つ可能性を感じさせてくれた一本。
笑って泣いて励まされて…是非続編が欲しい作品！心に染みます。

☆龍が如く（ＰＳ２）

久しぶりに味わった「続きが気になるドキドキ感」。
話の面白さ、アクションの面白さ、ゲームの持つ魅力が
全て詰まったような豪華さには満腹必死。これぞゲームだ！

☆ソウルキャリバー３（ＰＳ２）

完成されたゲーム性に新たにプラスされた「エディット」が熱い！
恐ろしく快適に思い通りのキャラが組めるのは今までに無い感覚。
友達同士で盛り上がるのには最適な一本。長い付き合いになりそう。

☆S.L.A.I（ＰＳ２）

コアでディープな設定や、その世界観を支えるビジュアル、
軽快な操作感、どれをとっても一級品なメカアクション。
ＳＦ、サイバーパンク好きはこの世界にドップリ浸かって欲しい。

☆戦国ＢＡＳＡＲＡ

バカを本気で作るとそれは逆にカッコイイ、という良いお手本。
徹底的に破壊された戦国時代の世界観がイカれすぎてて最高。
その上で快感だけを追求したようなゲーム性…快感です。

という訳で、５本選んでみました！！
ここに紹介した５本は、自信を持って皆様にお勧めできる
ナイスソフトである事を宣言致します。
かといって「買ってつまんなかったゾ！」と言われても
私は責任もてなかったりするんですが、まぁそれはそれで。
いやぁ…どれも傑作でした。感動でした。
この他にも一杯あるんですが、とりあえずベスト５で。
そして…面白いものの裏には首をかしげる面白さのゲームも
多々あった訳でして…次回、バカゲーアワード２００５発表！！

01:21:59 | n-force | | TrackBacks

11 December

伝説の男と１００億の少女：「龍が如く」

土日、ずーーーーーっとゲームやってました。
最近では珍しい行動だったかもしれません。

ま、絵描いてるかゲームするかの違いですから
引き篭もりには間違いないのですが！！

で、プレイしていたゲームは
ＳＥＧＡのＰＳ２用ソフト「龍が如く」。
実は全くノーマークだったんですが、会社で同僚が購入して
あまりにも面白そうに思えたので私も購入した所…

ヤバイ、ベタ惚れ。

あまりに面白いので、土日利用して一気にクリアしました。
総プレイ時間はジャスト２０時間といった所。
いやぁ…ゲームってこんなに面白かったんだ！と目から鱗です。

内容は、極道・桐生一馬（桐生チャン）が、秘密を秘めた少女・遥と共に
異様なまでにリアルな巨大歓楽街を舞台に大暴れ、といった感じ。
歓楽街をうろついて、ヤクザやゴロツキ相手にアクションで大暴れ、
本筋を無視してサブストーリーにハマるも自由、と、
一つの町を舞台にした箱庭ゲームとしては最高の出来栄えですヨ！

そしてこのゲーム、「ゲームに飽いた大人達へ」と銘打つ故、
１８歳以上推奨なのですが、ありとあらゆる面がアダルト。

「誰もがケンカの強い男に！」とかジャケ裏にかかれてる程に
ダイナミックかつバイオレンスなアクションシーン！！
目の前の物は全て武器！鉄パイプ、鉄板、自転車…
容赦なくぶんまわし、絡んでくるヤクザや不良やサラリーマンを
ボコボコに殴り倒してなんでも解決する桐生ちゃんは最高だ！！
桐生ちゃん自身の技も豊富で、パンチ、キックは当然の事、
ドロップキックやジャイアントスイングまで繰り出す始末。
スーツ姿の極道が華麗に路上でドロップキックで舞う姿は、
今までになかったアダルトな表現といえましょう！（そうか？

当然、ストーリーもアダルトな渋み満載。
いきなりしょっぱなから金を納めない金融会社への取立て。
「どうぶつの森」でタヌキにいきなりローンを組まされ、
借金取りに嫌気がさしていた私にとって、
この立場の逆転は最高の快楽を生み出したのであります。
逆ギレして「払えないっていってるだろ！！」と
ゴルフクラブを手に襲い来る社長をボコボコに！！
しかもこれが「チュートリアル」だっていうんですから、
なんてアダルトなゲームなんでしょうか！！

いやぁ…なんでしょう。
こう書いてるとただのバカゲーに捉えられそうですが、
全然そんなことはありません。今年一番の傑作じゃないでしょうか。
アクション部分の爽快感もさることながら、
今までゲームの表現としてタブーとなっていた…というよりも
あまり誰も手をつけなかった方面のネタを、
世界観として余すところなく表現しているだけで凄いです。
「ヤクザ」「おとしまえ」「キャバクラ」「賭博」「ソープ」…
ありとあらゆる大人表現が包み隠さず表現されていて、
（しかも文章だけでなく、映像でも色々表現…よくやるよ！）
よくこれソニー審査通ったな、と素直に感心する次第です。
驚愕なのは、ホームレスのたむろする公園の再現度の異様な高さ。
取材、したんでしょうか。見たらビビります。怖いです。

ストーリーも骨太で、それでいて笑いありな展開もあり、
サスペンスな展開あり、当然バイオレンスな展開もあり…
最後は泣かしてくれるわで、２０時間本当に時間を忘れました。
先が見たくてなかなか止められない、ってのは良作の証ですな。

なにせ土曜はメシを食ってません。こればっかやってて。

もうずーっと脳内麻薬出っ放しで、
「ああ、桐生チャンはカッコイイナァ！！」と、
男の魅力にほれぼれしていた次第です。いや、マジかっこいい。
男キャラにこんなに愛着が沸いたのは久々ですよ？渋すぎ。
そんな男らしい桐生ちゃんが、葬式会場で石灯篭を振り回し、
巨大ソープでソファをぶん回し、町の不良にショットガン乱射！
いやぁ…もうお腹一杯です。こんなにも楽しかったの久々です。

桐生チャンの脇を固めるキャラも、魅力溢れるキャラばかり。
渡哲也が熱演する風間のおやっさんや、藤原組長が演じる
情報屋・花屋等、本当に魅力一杯で惚れちゃう男ばかりです。
刑事・伊達さんと桐生ちゃんの絡みは泣けます。かっこよすぎ。
真島の兄貴も最高のキャラだったなぁ…ああ、萌え。
キャラが多い割に、みんな強烈な個性があるので記憶に残るんですよね。
これってキャラゲーとしての魅力も相当な訳で。

なんでしょう。なんかＳＥＧＡの宣伝みたいになっちゃいますが…
もしこれを読んでる皆さんが１８歳以上で、しかもＰＳ２お持ちで
暴力表現などに影響を受けないまっとうな人間なら（笑
是非ともお勧めしたい逸品です。こりゃ今年最大の穴場でした。
今年は本当にいいゲームが多かった年でしたが、
ゲームの奥深さ、アプローチの幅広さってものを心底感じました。
そこそこ寄り道して２０時間というボリュームも魅力的でした。
ゲーム通も、ゲームに飽きた人も、これはマジオススメですよ。

最後にこのゲームの魅力が一杯に詰まった写真をはっつけて
祝！クリアー、最高のゲームをありがとう、ＳＥＧＡ！と叫びつつ
ほろ苦いバーボンで余韻に浸りたいと思います。
ありがとう、ＳＥＧＡ！ありがとう、桐生チャン！！
こういうゲームが出る限り、まだまだゲーム業界の未来は明るいヨ！！

21:18:05 | n-force | | TrackBacks

07 December

おいでよ森喜朗

いよいよ今週は、業界震撼のＸＢＯＸ３６０の発売ですね。
でも正直、やりたいゲームが一切無いので却下！！
それ以上に今月は、他ハードに非常に良作が多く、お財布が困っちゃう。

先月出たＧＣのＳＤガンダムも欲しいし、
ＰＳ２のヤクザゲーム「龍が如く」もかなりイケてる。
「ローグギャラクシー」も正直現物見たら欲しくなった。
来週出るＰＳＰの「ＥＸＩＴ」も久々にハイセンスなゲームだし、
同じくＰＳＰのモンスターハンターも同僚に誘われてたり。

ああでも「ソウルキャリバー３」もまだまだ遊べるし、
ＤＳの「どうぶつの森」も買って殆ど手つけてないのよね…
通信システム・Ｗｉ-Ｆｉまで買ったのにモッタイナイ…
ていうかＷｉ－Ｆｉの箱が見当たらないな…何所いっただろ？

ところで「動物の森」と漢字で書くと、なんとなくハードだ。
生々しいグラフィックで弱肉強食の世界が展開されそうだ。
そんな「どうぶつの森」とはなにかと申しますと、
かわいい動物さん達の住む村で、仮想生活を楽しむという
ファンシーでエポックメイキングな作品であり、
「ニンテンドー６４版」は脅威の売り上げを記録した作品なのです。

６４版が出た当時、ゲーム屋店員だったわたくしは、
毎日のように子供をつれたおばちゃんが
「どうぶつの森ってありますか？」と聞いてくるのを相手した記憶が。
「えー、ないの！うわもう最悪やー！ちょー、なんでないのー！」
と、親に向かって罵詈雑言を浴びせるチルドレンを見ては、
こら坊主、買って貰うのになんだその態度は、とか
思ったり思わなかったりしたほろ苦い記憶が蘇ります。
６４ってのは非常に貧相なハードでしたが、
あのソフトだけは売り切れ続出で、凄かったものよ…（遠い目

で、今回のＤＳ版どうぶつの森。１時間程プレイしたんだが、
なんか始まって早々タヌキに家のローンで借金をしているという、
なんともハードコアな展開に愕然とした。生々しすぎる。
私はこのシリーズ初体験なので、これには本当に驚いた。
勝手にボロ家を用意され、足元を見られた金額を提示され、
しかも働いてローンを返せといいやがる。ファンシーなタヌキが。
おまけに町役場で振り込め、と。タヌキが。

思っていた以上に極道な世界に、予想を裏切られ呆然。
「龍が如く」よりも、よっぽど極道な世界観である。
リアルワールドで、借金というものが大嫌いなワタクシにとって、
現実逃避の行き先として用意したアニマルワールドで
借金を背負わされるとは（しかもタヌキに）
思いもよらなかったので、絶大なショックだ。

あまりにショックだったので、
「村の掲示板に宣伝を書き込んで来い」というタヌキの指令に対し
「たぬきのおいしい調理法を教えてください」
と掲示板に書き込んで電源をぶっちぎり、
それ以来村には足を踏み入れていない次第である。

…不意に筋肉少女帯の「バトル野郎」の一節が、脳髄に流れる。

「人生、ほらどこにも　逃げ場はねぇのさ」

たとえ仮想現実でも、生々しい現実である事には変わりないのか。
そもそも仮想とはいえもうそこは現実なのか。
あの魔界村のような暴虐タヌキの森に、私は再度降り立つのか？
そんな事を考えながら、次は何のゲームを買おうかな、
次の逃避場所は何所がいいだろうか！？
と思案する今日この頃でありました。

23:20:17 | n-force | | TrackBacks

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